2015年6月5日金曜日

マシュマロ







もとビートルズのポール・マッカートニーは三度結婚しました。1969年に結婚した最初の妻、リンダ・マッカートニーさんとは30年近く連れ添いましたが、リンダさんが乳がんを患い死別されました。

ふたりがまだ出会う前のこと。後で知ったことだが、海を隔ててラジオから流れてくる曲に耳に傾けていたそうです。偶然?シンクロニシティ? 二人が聴いていた曲はリック・ネルソンの<LonsomeTown>で、幾つになってもロック小僧であり続けるポールはいまも歌っています。


この地球で人が出会うことは奇跡のような出来事です。地球人口は70億人に到達したらしいのだから、いかにすごいことかわかります。そうはいっても狭い日本というけれど、そんなことはありません。奇跡の地球の出会いは世界相手にだって起こります。



2014年に亡くなった高倉健さんと親交があり、主演映画、北京五輪開会式、APEC歓迎式典の演出も手がけたチャン・イーモウ監督の『初恋のきた道』は主演のチャン・ツィイーの尋常でないかわゆさでシンプルな物語を涙腺緩めるだけ緩めてくれます。

盲目の祖母と暮らす村の娘は、街から田舎の学校に転勤してきた先生に恋します。祖母の意見にも屈せず一途に想い続ける村の娘の笑顔と健気な姿は、観る人の心をわしずかみにして誰もが共感を覚えるでしょう。

先生が使った茶碗を転んで割ってしまうものの大事にとってあることに気づいた盲目の祖母がそっと修理に出してやる思いやりには中国人嫌いな人でもウルっとするでしょう。

幸福な時間も束の間、時代の波に引き裂かれ、二人は別れ別れになります。先生は帰って来ると言いますが、村人たちは社会情勢を察して帰ることはないだろうと思います。村の小さな校舎は使われなくなり月日とともに荒廃していきます。

先生がやってきた村に続く<一本の道>で彼女は待ちます。ここ<初恋のきた道>にいればきっと会えると先生の帰りを雨の日も雪の日もひたすら待ち続けます。極寒の日にも立ち続け、生死の境をさまようこともあります。彼女は決して諦めませんでした。そしてついに先生は帰ってきて初恋は実ります。

彼女は、余計な知識、情報、妄想を全部そぎ落とし、自分の信念で人生を生きたのです。彼女にとって必要な情報は「先生は自分に会いにくる」ということだけでした。その想いの置き場は自分の胸にだけあり、誰にもどんな考えにも触れされることはなかったのです。それは先生が亡くなった後までも続いたのです。

余計な知識、情報、妄想を書き込まない、大きな白い余白。

余白は余白のままで、
心の置きどころは自分の中にしかないのだから。そこしかないのだから。

マシュマロをどうぞ。




レーシングカーのエンジンみたいな
唸りを 高鳴りを 胸が上げ
中心に、向かって突き上げるよ
You’re beautiful
it’s marshmallow day

まるで3D映画
ハリウッドから飛び出したようなSmile
次第に惹きこまれて
自分を見失っていくよ

チューインガムの味のように
消えてなくなったりしないでよ
甘い想いはまだ膨らんでいる
注意深くそして狂おしく
君の感触を噛み締めよう
everything is a taste of you

もっと他にすべきことがあると
分かっていても手に付かない
高台の鐘が鳴り響くように
You’re beautiful
こだましている

何一つの不自由もなく
最近過ごしていたのに
今や君のいない世界を
想像して怯えるよ

睡眠不足が続く日でも
君に逢えるなら飛んでく
その瞬間を待ち焦がれてる
チューニングを君に合わせて
同じ歌を口ずさもう
everyday I sing for you

柔らかな体温に触れる時
心は天空を飛んでいる
Ahこのまま死んでしまえるなら
それが良い
君の吐息
甘い雰囲気に埋もれて

チューインガムの味のように
消えてなくなったりしないでよ
甘い想いはまだ膨らんでいる
注意深くそしてやさしく
君の感触を噛み締めよう
everyday I sing for you

チューニングを君に合わすよ
幸せな歌を歌っていこう
everyday I sing for…
everyday is a taste of…
everyday, marshmallow day




コーヒーとフードペアリングして
おっさんも狂うマシュマロ。
発狂、廃人でズキュ〜ン

everyday, marshmallow day